*悲しみのなかで年が明けた令和6年。
元旦に能登半島での大地震、2日には羽田空港での旅客機と航空機の衝突事故。
私には石川に同窓の友がいるので、直ぐ携帯をして無事の声が聞けました。
その元旦から、避難所にいる方々との傾聴を続けています。
震災での支援は、阪神淡路と東日本の大震災で、避難している被災者の方々や
災害対応に当たっている、消防・警察・医療関係者への支援をしてきました。
東北の避難所で私は、真の傾聴とは何かを学びました。
極寒の避難所入口の階段に座り、被災した皆さん方が堰(せき)を切ったように
話す悲痛な深い哀しみに、ただただ頷くことしか出来ませんでした。
慟哭の深い哀しみの中で、言葉は無用であることを、私は初めて知りました。
本当につらい人には、ただただ寄り添うことしか出来ないことも。
あれから13年。日曜には被災した方々の思いを傾聴させて頂いています。
齢66歳の私に出来る、心のケアを続けていこうと決心しています。
すべての皆様に、こころ安らぐ春が訪れますように。
*今年で開業22年目となる藤井純子オフィスの新規事業として、昨年2023年は
①4月~人事コンサルを開始しました。
カウンセリング現場での臨床数が8万5千人を超えた今、見えてきたことは
組織の改善が急務だということです。
個別のカウンセリングで社員職員を健やかに戻して職場復帰となっても、戻った
職場ではマネジメントが出来ないパワハラ上司がいたり、どうしてこの方が上司
として役職を付与されるの?という現場を見続けてきて、人事コンサル分野こそ
改善改革をしていかないと、メンタル不全になる方々の歯止めは出来ないと実感
したからです。
幸いにも、社員1万2千名の上場企業にて長年、人事労務担当の役員として従事
してきた人財が同志として加わったので、新規事業として開始しました。
実際に稼働してみると、「人事考査を作ったのは昭和の時代でした」「関係書類が
どこにあるか判らない」「業務内容を知らない外部のコンサルタントが随分前に作
ったままで放置の状態。時代も変わったので見直しをしたい」等々の声が続出しま
した。この現状に愕然とし、同時にこの分野は時代の要請だと勇気が出ました。
当方の人事コンサル業務の強味は・カウンセリングで社員皆様から直接本音を聞く
ことが出来ること・社内の業務内容を熟知していること・ハラスメント対策を実行
し改善結果を出し続けており、社員皆様から信頼を得ていること・ストレスチェック
集団分析結果において、組織改善となった費用対効果が、前年対比で数字として報告
出来ていることです。
お蔭様で、殆どの顧問先様では当方の人事コンサルを導入してくださいました。
若い社員職員様からは「仕事へのやる気が出てきた」「組織への希望が見えてきたよ」
という嬉しい言葉を頂いています。
②昨年10月~65歳以上者の方々へのシニアスクリーニング(SS)を開始しました。
60歳以上の継続雇用が多数となっている中で、顧問先様で発生する労働災害にて
シニア層の方々による発生件数が多くなってきた現状に危機感を持ち、65歳以上
の方々への認知機能のスクリーニング実施を開始しました。
私が今でも尊敬する、聖マリアンナ医科大学の長谷川和夫名誉教授が開発した、
「改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」でのスクリーニングです。
長谷川先生は認知症医療の第一人者で、ご本人が認知症であることを公表した偉大
な名医であられ2021年にご逝去されました。
既にSSを導入した顧問先での65歳以上の方には、「最近では物忘れも多くなって
きてね、もうそろそろご隠居したいなと思っていたんだ。人生最後に大ケガはした
くないしね。お世話になった会社へ迷惑はかけたくないからね。丁度いい機会をも
らったよ。」と教えてくれたシニア世代もおられました。
*社会が大きく変化する中で、時代の要請があり、精神医学的にエビデンスがあって
確かな結果が出るメンタルケアを推進していけるように、新年も同志と一緒に尽力
して参ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。 2024/2/10 代表 藤井
私には、熊本にいる長男に、小6と小3の女の子、5歳の男の子。
栃木にいる長女に、小2の女の子、1歳2ヶ月の双子の男の子達がいます。
小学生の女子達は全員携帯を持っていて、
土曜や日曜には朝一からラインが届きます。
結構長いメールだったり、これはカウンセリング?の内容だったり。
可愛いスタンプの連打だったり。思わず笑みがこぼれます。
ありがとうね。
以前、土曜も日曜も追加外来が続いて、返信が遅くなった時には
初孫である孫娘が、それはそれは心配してくれて
「直ぐに返信が来るおばあちゃんから、返信が未だ来ない。
倒れたんじゃない?」と、
私への安否確認の騒動になったことがありました。
今では、とても嬉しい笑い話です。
今、対話型AI:チャットGPTが話題になっていますが
自分の脳で考えることをしないで、
このAIを使って簡単に正解だけを出す流れに、私は違和感を覚えます。
・「□肉□食」の問いに、正解の弱肉強食ではなく
「焼肉定食」と答えた学生がいます。
・「氷が解けると□になる」の問いに、正解の水とは言わずに
「春」と答えた子供がいます。
人生には正解は無く、不条理が多いものです。
そんな中で、正解だけを安直に追い求めすぎることなく
正解を知る智恵は持ちながらも、
「焼肉定食」と答えた、周囲が笑いにつつまれるような人に。
「春」と答えた、柔らかな感性のある人に。
6人の孫達にはそんな、こころ豊かな、バランスの良好な人に、
日本人の誇りを持った人に、成長してもらいたいと望みます。
*新型コロナの感染症法での分類が、5/8付で2類から5類に引き下げられ、
インフルエンザと同等になりました。ようやく待ちに待った日常が戻ります。
地元宇都宮では早速、夏のイベントである“ふるさと宮まつり”が4年ぶりに開催!
との嬉しい知らせが届きました。
*新年度に入り4/15にJAICO(日本産業カウンセラー協会)栃木事務所主催の
「第22回栃木フォーラム」にて4時間の講演をさせて頂きました。
23年前に、熱いこころざしがある同志と共に栃木事務所を開設した者として、65歳
になった私からどうしても伝えたいことがあり、JAICO講演に応募しました。
題して【開業21年臨床8万人の現場から 令和における産業カウンセラーとは】です。
当日は、懐かしい方々に久しぶりにお会いすることができ、まるで同窓会のようでした。
また「藤井先生にお会いしたくて今日は参加しました」との声を多くいただき、本当に
ありがたく思い感激しました。受講者皆様の真剣な眼差しと、何度も大きく頷きながら
聞き漏らすまいという真剣さに、私は全力で応えようと申送りをさせて頂きました。
講演が進むにつれて、感極まり涙する方々も多々おられました。有難い4時間でした。
当日配布した・講義概要・当方の業務内容・営業での案内文、等の4枚を別添します。
ご参照ください。
*講義で伝えたかったことは…
▪日本産業カウンセラー協会には「3つの活動領域」1,メンタルヘルス対策への支援
2,キャリア形成への支援 3,職場における人間関係開発・職場環境改善への支援、があ
ります。が、特に3,領域での具体的な施策・提案の活動が、とても弱いと思っています。
その結果として、産業カウンセラーという資格に対して企業組織における評価が高まら
ない要因となっているのではないかと憂慮しています。
「産業カウンセラーの尽力で職場環境が改善した」という実績があまりにも弱いために、
臨床心理士や公認心理師が増える中で、産業カウンセラーという資格そのものに対して
存続の危機感を、私は強く感じています。
【産業】を冠するにふさわしい独自性とは、第3の領域【職場環境改善への支援】です。
この領域の業務をもっと強く打ち出していかないと、産業カウンセラーは社会的認知が
更に低下してしまうのではないかと危惧しています。
▪施策・提案だけではなく、契約先様から「産業カウンセラーが来てからは、費用対効果
が出てきたよね!会社が何か変わってきたよね!」という評価を得るまでには到達して
いないのではないかと思います。
仕事とは結果です。
結果が出せない有資格者は専門家では無いので、社会では不要なのです。
費用対効果としては◇ストレスチェックでの高ストレス者率の減少◇ハラスメント事案
の減少◇棚上げされていた事案や問題の解決◇労災の減少◇自殺者ゼロの継続、等です。
仕事は結果に対して対価が支払われるという社会の原則は、心理職の分野でも同じです。
費用対効果が出ない有資格者に、社会は対価を支払うことは無いのです。
▪産業カウンセラーの資格を取って仕事はありますか?への返答も講演で申送りました。
自分で営業して契約先を獲得しない限り、産業カウンセラーの仕事は無い、ということ
です。契約を得たいのであれば、営業力のスキルを磨きながら、必死に動くことです。
営業をしていくと、時代が要求していることを肌で感じ取ることが出来ます。
そして、学んできた知識や傾聴の技法が、本物であるかどうかを知る絶好の機会が、
私は営業の現場だと確信しています。
開業21年臨床経験8万人を積み上げてきた私でも、2023年は毎月1件の新規営業で
動いています。
また、カウンセリング能力とは、現場での実践という学びを止めてしまうと、最重要な
・受容と共感・感覚が鈍くなる・感情の焦点がつかめない、等々の実力が低下します。
だから自己研鑽を継続していかなくてはならない、と肝に銘じています。
*開業してから多くの産業カウンセラーと出会いましたが、産業カウンセラーの仕事とは
サービスの均等化は難しい、と痛感しています。それは何故か?
ひとりひとり、成育歴も学歴も違う、今までの生きてきた経歴も違うからです。
同じクライアントへの対応でも、産業カウンセラーによって結果は全く違ってきます。
労働には・肉体労働・精神労働がありますが、心理職には更に・感情労働が追加される
と思います。自身の感情と相手の感情のやり取り=情動の伝播が成立して、初めてカウ
ンセリングという仕事が成立するものだと思っています。
なので、サービスの均等化は難しくても、一緒に解りあえる仲間が絶対に必要です。
当方では、月1回月末日にケースカンファレンスを実施しています。
当月のカウンセリング外来での・申送り・疑問の提示と回答・感情の共有、等々を互い
に報告し合います。こういう時間が、我々には最重要なのだと痛感しています。
感情労働が追加される産業カウンセラーは、絶対に一人ぼっちになってはならない!が
私の持論です。令和5年の厳しい社会情勢の中で、確かな結果を残して社員職員の皆様
が元気を取り戻してもらうためには、仲間達との感情の共有と学びの場が生命線だと思
っています。そんな場を持ち、語り合え、心から信頼できる仲間がいることに感謝です。
*当方の・社是=命に寄り添い、命を見守る
・方針=エレガントな強者(つわもの➡心理職としての専門家であり続けたい)
・研修講義の心得=難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを楽しく
新年度もこの志で、前進して参ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
私には、熊本にいる長男に、小6と小3の女の子、5歳の男の子。
栃木にいる長女に、小2の女の子、1歳2ヶ月の双子の男の子達がいます。
小学生の女子達は全員携帯を持っていて、
土曜や日曜には朝一からラインが届きます。
結構長いメールだったり、これはカウンセリング?の内容だったり。
可愛いスタンプの連打だったり。思わず笑みがこぼれます。
ありがとうね。
以前、土曜も日曜も追加外来が続いて、返信が遅くなった時には
初孫である孫娘が、それはそれは心配してくれて
「直ぐに返信が来るおばあちゃんから、返信が未だ来ない。
倒れたんじゃない?」と、
私への安否確認の騒動になったことがありました。
今では、とても嬉しい笑い話です。
今、対話型AI:チャットGPTが話題になっていますが
自分の脳で考えることをしないで、
このAIを使って簡単に正解だけを出す流れに、私は違和感を覚えます。
・「□肉□食」の問いに、正解の弱肉強食ではなく
「焼肉定食」と答えた学生がいます。
・「氷が解けると□になる」の問いに、正解の水とは言わずに
「春」と答えた子供がいます。
人生には正解は無く、不条理が多いものです。
そんな中で、正解だけを安直に追い求めすぎることなく
正解を知る智恵は持ちながらも、
「焼肉定食」と答えた、周囲が笑いにつつまれるような人に。
「春」と答えた、柔らかな感性のある人に。
6人の孫達にはそんな、こころ豊かな、バランスの良好な人に、
日本人の誇りを持った人に、成長してもらいたいと望みます。
*2020年1月に国内初のコロナウイルスが検出されてから、3年が経ちました。
あれから私達の生活は激変しました。マスクを着用し、消毒をし続け、距離を取る生活。
仕事はオンラインとなり、透明ボードを介しての会話となり、子供の給食は黙食になり。
いつまでこんな生活が続くのか、との閉塞感と、先を見通せない不安感が強くなる日々。
そんな折に12月サッカーW杯。日本選手皆様の魂の熱戦に、勇気をいただきました
更に、良心が表出した所作振る舞いと、仲間を思いやる深い絆に、久しぶりに感涙し
心が洗われるようでした。
*今年4月には、興味深い調査の結果発表がありました。昨年令和3年に政府が実施した
内閣官房 孤独・孤立対策担当室【人々のつながりに関する基礎調査】です。
◇孤独感が「しばしばある・常にある+時々ある+たまにある」との、何らかの形で
孤独感がある割合は、若い世代で高い結果でした。
➡*20歳代=44,4% *30歳代=42,2%
また、勤労現役世代が全て高率となっていました。
➡*40歳代=38,7% *50歳代=39,7% *全体=36,4%
この数字に、私はカウンセリング現場での実感値が数字になっていると感じました。
*インターネットの普及により消費行動のあり方も変化しています。毎日押し寄せる情報
過多の時代に流行らせたい広告を入れても響かない。企業が先導して、消費者をコント
ロールできる時代は終わった、という話も聞きます。
では、今の社会では何が消費者に信用されて、影響力をもつのか。
それは、
同じ価値観を持った身近な知人「類友」(類は友を呼ぶの略称) だという。類友の自然
な紹介やお勧めにより、ファンはじっくりと時間をかけて広がっていくものだと。
共感という個人の感情による消費。世代や様々な違いを越えて、共感し合う仲間たちが
市場を作り動かしていく、という新しい時代になったのです。
*大阪大学経済学史の堂目教授は、こう教示されています。
・経済において「共感」を主眼に置く考えは、現代になって生まれたものではない。
経済学者アダム・スミスは1759年に発表した「道徳感情論」で、社会秩序と繁栄に
とって共感が重要な役割を果たすと論じた。
・しかし、産業革命以降モノの生産が急拡大し、急速な発展に人間の抑制力が追いつか
なくなった。社会の分断や環境破壊などの弊害は、幸福を物質的な豊かさのみに依存
した結果だ。
・新たな枠組みになりうるのが「共感資本主義」だ。強者が弱者に一方的に手をさしの
べるのでなく、共感し、自由な経済活動を通して助け合う。
SDGs(持続可能な開発目標)の「誰一人取り残さない」のメッセージは、そこに
共通している。
・コロナ渦では誰もが、助ける側にも、助けられる側にもなると実感した。
一方で、人間の共感の範囲には限度があり、つながりの外側にいる者は疎外される。
新たな歪みにつながりかねない。
いかに相互理解を図り、共感の範囲を広げるアプローチができるかが課題だ。
*なるほど、【共感すれば買います】とは納得した知見でした。
今の日本は、孤独を強く感じる人達が増えていて、共感を渇望し、共感を基軸とした
経済が新たに動き出している。本当にそうだ!と納得しました。
*産業カウンセラーとは、受容と共感の専門家です。
共感が新しい時代の要請なのであれば、我々が活躍する時代にもなるはずです。
では、今の私に何が出来るのか、と自問しました。
日本産業カウンセラー協会の栃木事務所を、同志と共に創設したひとりとして、
産業カウンセラー有資格者である後輩の方々へ、私の20年間の知見を申送りしよう
と決意しました。早速、私の思いを提案させて頂いた所、日程が早々に決定しました。
2023年4月15日(土) 13:00~17:00 ➡講義2時間+質疑応答2時間です。
久しぶりに協会会員の皆様と、ゆっくりお会い出来ることを楽しみにしています。
*当方オフィス開業20年目の、令和4年が終わろうとしています。
時代が大きく変化していく節目に、藤井純子オフィスも大きく飛躍して参ります。
今までは企業や官公庁の顧問先様が殆どでしたが、来年は、今一番大変なご苦労をして
いる病院職員の皆様や、学校教員の皆様のメンタルケアを本格的に開始していきます。
文部科学省は来年予算の概算要求で、教員のメンタルヘルス対策の調査研究事業に、
9,000万円を新規計上して公立学校の教員のメンタル対策に本格的に乗り出すとの発表
もありました。ようやく!時代の到来です。
何があろうと、時代の要請に応えながら、前を向いて闊歩していこうと決心しています。
来年も、何卒宜しくお願い申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
藤井純子オフィス
代表 藤井純子
今春、双子ちゃんの男の子が無事に誕生しました。
愛娘は、命がけの出産と、そして今、超多忙な子育ての真っ只中です。
ふたりの低出生体重児への押し寄せる心配を、
彼女はどれ程してきたのかと思うと、
代われるものなら代わってあげたい、と何度思ったか判りません。
お蔭様でふたり共々に、健やかにすくすくと育っています。
ありがたいとは、有り難いことだと実感しています。
祈りとは愛情なんだよ、と私に教えてくれたのは、大好きだった祖父でした。
本当にそうだなぁと、毎朝・毎晩、祈り続けてきた一年でした。
そして、彼らがようやく首が座ったかなぁの3ヶ月位で
保育園に預けた娘には、正しく私の血が流れていると感じたり。
既に、仕事の第一線で頑張ってくれています。有難い。
子供や孫の頑張りに負けないように、
颯爽と輝いて生きていきたいと思っています。
巡り合えた尊い命に感謝しながら。
*謹賀新年。新春を迎え、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
*令和4年は、産業カウンセラーとして平成15年に開業してから20周年となります。
ここまで来れたことは、ひとえに多くの顧問先様や皆様の、ご理解とご支援の賜物だと
深く感謝申し上げます。
この20年で、11万人のストレスチェック精査分析と、7万5千人のカウンセリング
の臨床経験を得ました。誠にありがとうございます。
*カウンセリング臨床の現場にも、時代の移り変わりがありました。
開業時には、「産業カウンセラーって何?うつ病って何?」と聞かれることが殆どでした。
それから「現代型うつ」→「そううつ病」と移行して、今のカウンセリング現場では、
「適応障害」と「大人の発達障害」が散見されます。
御年64歳となる私は、今日も臨床の現場で命と向き合い傾聴をしております。
生涯現役で人生を全うしたいと決めています。
*国内の自殺者数は平成10年から年間3万人を超え、開業当時は非常事態の真っ只中に
ありました。その同時期に、私の従兄が焼身自殺で人生の幕を閉じました。
あの時の慟哭があったからこそ、今の私の産業カウンセラーとしての人生があります。
平成21年から自殺者数は、10年連続減少となりましたが、新型コロナウイルス渦中
に見舞われた令和2年には、11年ぶりに増加に転じました。
女性や若者の増加が目立ち、小中高生の自殺は過去最多という厳しい現実があります。
何としても、自殺の歯止めをしていかなくてはなりません。
*平成26年6月「労働安全衛生法改正」により、ストレスチェック制度が創設となり、
平成27年12月から施行され、既に6年が経ちました。
しかし、制度の形骸化も表出しています。
制度本来の目的である【ストレスの原因となる職場環境の改善につなげる】には程遠く、
ストレスチェックは実施しても、やりっ放しのままで、職場の問題は山積されたままの
組織が数多くあります。
そんな社会の中で、当方が3年以上ご契約を頂いている、全ての顧問先様においては、
【高ストレス者】が10%以下の一桁、という快進撃が続いています。
(厚生労働省発表の高ストレス者の平均値=10%)
部署別の結果データに基づいて、的確な内容のメンタル研修や迅速なカウンセリングを
継続実施してきた結果です。
このような正当なメンタルケアは、必ず会社の業績に直結することも知り得ました。
契約を頂いて1年目=高ストレス者へのカウンセリングを行い、組織の現状把握をして、
2年目=組織的な課題を明確にし、改善するための施策を提示して、基本的なメンタル
研修を行ない、3年目=改善提案の進捗の総括をして、新たな施策を展開していきます。
ストレスチェック集団結果の申送りは役員会にて実施させていただき、現状改善に必要
なメンタル研修の実施と施策内容を、経営TOP から決済を頂いております。
このような専門家としての動きを理解して承認いただけない組織との契約は、僭越では
ありますが、解除とさせて頂いております。
厳しい時代だからこそ、社員様達の命を本当に大切にしているかどうか、経営者の真意
が問われているように存じます。
*パワハラ防止法である「労働施策総合推進法」で、大企業は令和2年6月から施行され、
中小企業は今年4月から施行されます。日本の職場では、いじめ・嫌がらせはNO!
という新しい時代に入ります。
パワハラ事案に対しては、社内の人事・総務部の社員が対応するには、限界があります。
当方のハラスメント対応は、先ずはストレスチェック項目のH1.で✔をした被害者との
カウンセリングを実施します。次に、2次被害を防ぐために一定の期間設定をした後に
ハラスメントの行為指名者とのカウンセリングを行い、ご本人の精神分析の結果に基づ
き、ひとりひとりに労働施策総合推進法の申送りと躾教育を行っています。
更には、藤井の携帯を全顧問先様のハートコールにして、24時間体制で社員の皆様の
命を見守っております。
ここまでが産業カウンセラーとしての業務と心得て、この20年を走って来ました。
メンタルケアの専門家だからこそ、こころの奥底に沈め込んでいた真実を言ってくれる
のです。今年はパワハラ防止法の元年ですので、本格的な動きを展開して参ります。
*顧問先様の中には1万名を有する大企業様もおられますが、全ての顧問先様において
当方との契約以降は、何年にも渡り、自殺者や労働争議は発生しておりません。
これが、藤井純子オフィスの実力でもあります。
今年も、働く社員・職員皆様の命を見守り支え、本気の覚悟をもって、組織改善の動き
を展開していきたいと決意しています。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
藤井純子オフィス 代表 藤井純子
産業カウンセラー・人事経営コンサルタント