━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━            ◇ 令和における産業カウンセラーとは ◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *新型コロナの感染症法での分類が、5/8付で2類から5類に引き下げられ、  インフルエンザと同等になりました。ようやく待ちに待った日常が戻ります。  地元宇都宮では早速、夏のイベントである“ふるさと宮まつり”が4年ぶりに開催!  との嬉しい知らせが届きました。 *新年度に入り4/15にJAICO(日本産業カウンセラー協会)栃木事務所主催の  「第22回栃木フォーラム」にて4時間の講演をさせて頂きました。  23年前に、熱いこころざしがある同志と共に栃木事務所を開設した者として、65歳  になった私からどうしても伝えたいことがあり、JAICO講演に応募しました。  題して【開業21年臨床8万人の現場から 令和における産業カウンセラーとは】です。  当日は、懐かしい方々に久しぶりにお会いすることができ、まるで同窓会のようでした。  また「藤井先生にお会いしたくて今日は参加しました」との声を多くいただき、本当に  ありがたく思い感激しました。受講者皆様の真剣な眼差しと、何度も大きく頷きながら  聞き漏らすまいという真剣さに、私は全力で応えようと申送りをさせて頂きました。  講演が進むにつれて、感極まり涙する方々も多々おられました。有難い4時間でした。  当日配布した・講義概要・当方の業務内容・営業での案内文、等の4枚を別添します。  ご参照ください。 *講義で伝えたかったことは…  ?日本産業カウンセラー協会には「3つの活動領域」1,メンタルヘルス対策への支援   2,キャリア形成への支援 3,職場における人間関係開発・職場環境改善への支援、があ   ります。が、特に3,領域での具体的な施策・提案の活動が、とても弱いと思っています。   その結果として、産業カウンセラーという資格に対して企業組織における評価が高まら   ない要因となっているのではないかと憂慮しています。   「産業カウンセラーの尽力で職場環境が改善した」という実績があまりにも弱いために、   臨床心理士や公認心理師が増える中で、産業カウンセラーという資格そのものに対して   存続の危機感を、私は強く感じています。   【産業】を冠するにふさわしい独自性とは、第3の領域【職場環境改善への支援】です。   この領域の業務をもっと強く打ち出していかないと、産業カウンセラーは社会的認知が   更に低下してしまうのではないかと危惧しています。  ?施策・提案だけではなく、契約先様から「産業カウンセラーが来てからは、費用対効果   が出てきたよね!会社が何か変わってきたよね!」という評価を得るまでには到達して   いないのではないかと思います。   仕事とは結果です。   結果が出せない有資格者は専門家では無いので、社会では不要なのです。   費用対効果としては◇ストレスチェックでの高ストレス者率の減少◇ハラスメント事案   の減少◇棚上げされていた事案や問題の解決◇労災の減少◇自殺者ゼロの継続、等です。   仕事は結果に対して対価が支払われるという社会の原則は、心理職の分野でも同じです。   費用対効果が出ない有資格者に、社会は対価を支払うことは無いのです。  ?産業カウンセラーの資格を取って仕事はありますか?への返答も講演で申送りました。   自分で営業して契約先を獲得しない限り、産業カウンセラーの仕事は無い、ということ   です。契約を得たいのであれば、営業力のスキルを磨きながら、必死に動くことです。   営業をしていくと、時代が要求していることを肌で感じ取ることが出来ます。   そして、学んできた知識や傾聴の技法が、本物であるかどうかを知る絶好の機会が、   私は営業の現場だと確信しています。   開業21年臨床経験8万人を積み上げてきた私でも、2023年は毎月1件の新規営業で   動いています。  また、カウンセリング能力とは、現場での実践という学びを止めてしまうと、最重要な  ・受容と共感・感覚が鈍くなる・感情の焦点がつかめない、等々の実力が低下します。  だから自己研鑽を継続していかなくてはならない、と肝に銘じています。 *開業してから多くの産業カウンセラーと出会いましたが、産業カウンセラーの仕事とは  サービスの均等化は難しい、と痛感しています。それは何故か?  ひとりひとり、成育歴も学歴も違う、今までの生きてきた経歴も違うからです。  同じクライアントへの対応でも、産業カウンセラーによって結果は全く違ってきます。  労働には・肉体労働・精神労働がありますが、心理職には更に・感情労働が追加される  と思います。自身の感情と相手の感情のやり取り=情動の伝播が成立して、初めてカウ  ンセリングという仕事が成立するものだと思っています。  なので、サービスの均等化は難しくても、一緒に解りあえる仲間が絶対に必要です。  当方では、月1回月末日にケースカンファレンスを実施しています。  当月のカウンセリング外来での・申送り・疑問の提示と回答・感情の共有、等々を互い  に報告し合います。こういう時間が、我々には最重要なのだと痛感しています。  感情労働が追加される産業カウンセラーは、絶対に一人ぼっちになってはならない!が  私の持論です。令和5年の厳しい社会情勢の中で、確かな結果を残して社員職員の皆様  が元気を取り戻してもらうためには、仲間達との感情の共有と学びの場が生命線だと思  っています。そんな場を持ち、語り合え、心から信頼できる仲間がいることに感謝です。 *当方の・社是=命に寄り添い、命を見守る   ・方針=エレガントな強者(つわもの?心理職としての専門家であり続けたい)  ・研修講義の心得=難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを楽しく  新年度もこの志で、前進して参ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。