━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                 ◆ 孤独 と 共感 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *2020年1月に国内初のコロナウイルスが検出されてから、3年が経ちました。  あれから私達の生活は激変しました。マスクを着用し、消毒をし続け、距離を取る生活。  仕事はオンラインとなり、透明ボードを介しての会話となり、子供の給食は黙食になり。  いつまでこんな生活が続くのか、との閉塞感と、先を見通せない不安感が強くなる日々。  そんな折に12月サッカーW杯。日本選手皆様の魂の熱戦に、勇気をいただきました  更に、良心が表出した所作振る舞いと、仲間を思いやる深い絆に、久しぶりに感涙し  心が洗われるようでした。 *今年4月には、興味深い調査の結果発表がありました。昨年令和3年に政府が実施した  内閣官房 孤独・孤立対策担当室【人々のつながりに関する基礎調査】です。  ◇孤独感が「しばしばある・常にある+時々ある+たまにある」との、何らかの形で  孤独感がある割合は、若い世代で高い結果でした。   ?*20歳代=44,4% *30歳代=42,2%     また、勤労現役世代が全て高率となっていました。   ?*40歳代=38,7% *50歳代=39,7% *全体=36,4%  この数字に、私はカウンセリング現場での実感値が数字になっていると感じました。 *インターネットの普及により消費行動のあり方も変化しています。毎日押し寄せる情報  過多の時代に流行らせたい広告を入れても響かない。企業が先導して、消費者をコント  ロールできる時代は終わった、という話も聞きます。  では、今の社会では何が消費者に信用されて、影響力をもつのか。  それは、  同じ価値観を持った身近な知人「類友」(類は友を呼ぶの略称) だという。類友の自然  な紹介やお勧めにより、ファンはじっくりと時間をかけて広がっていくものだと。  共感という個人の感情による消費。世代や様々な違いを越えて、共感し合う仲間たちが  市場を作り動かしていく、という新しい時代になったのです。 *大阪大学経済学史の堂目教授は、こう教示されています。  ・経済において「共感」を主眼に置く考えは、現代になって生まれたものではない。   経済学者アダム・スミスは1759年に発表した「道徳感情論」で、社会秩序と繁栄に   とって共感が重要な役割を果たすと論じた。  ・しかし、産業革命以降モノの生産が急拡大し、急速な発展に人間の抑制力が追いつか   なくなった。社会の分断や環境破壊などの弊害は、幸福を物質的な豊かさのみに依存    した結果だ。  ・新たな枠組みになりうるのが「共感資本主義」だ。強者が弱者に一方的に手をさしの   べるのでなく、共感し、自由な経済活動を通して助け合う。   SDGs(持続可能な開発目標)の「誰一人取り残さない」のメッセージは、そこに   共通している。  ・コロナ渦では誰もが、助ける側にも、助けられる側にもなると実感した。   一方で、人間の共感の範囲には限度があり、つながりの外側にいる者は疎外される。   新たな歪みにつながりかねない。   いかに相互理解を図り、共感の範囲を広げるアプローチができるかが課題だ。 *なるほど、【共感すれば買います】とは納得した知見でした。  今の日本は、孤独を強く感じる人達が増えていて、共感を渇望し、共感を基軸とした  経済が新たに動き出している。本当にそうだ!と納得しました。 *産業カウンセラーとは、受容と共感の専門家です。  共感が新しい時代の要請なのであれば、我々が活躍する時代にもなるはずです。  では、今の私に何が出来るのか、と自問しました。    日本産業カウンセラー協会の栃木事務所を、同志と共に創設したひとりとして、  産業カウンセラー有資格者である後輩の方々へ、私の20年間の知見を申送りしよう  と決意しました。早速、私の思いを提案させて頂いた所、日程が早々に決定しました。  2023年4月15日(土) 13:00〜17:00 ?講義2時間+質疑応答2時間です。  久しぶりに協会会員の皆様と、ゆっくりお会い出来ることを楽しみにしています。 *当方オフィス開業20年目の、令和4年が終わろうとしています。  時代が大きく変化していく節目に、藤井純子オフィスも大きく飛躍して参ります。  今までは企業や官公庁の顧問先様が殆どでしたが、来年は、今一番大変なご苦労をして  いる病院職員の皆様や、学校教員の皆様のメンタルケアを本格的に開始していきます。  文部科学省は来年予算の概算要求で、教員のメンタルヘルス対策の調査研究事業に、  9,000万円を新規計上して公立学校の教員のメンタル対策に本格的に乗り出すとの発表  もありました。ようやく!時代の到来です。  何があろうと、時代の要請に応えながら、前を向いて闊歩していこうと決心しています。  来年も、何卒宜しくお願い申し上げます。  皆様、良いお年をお迎えくださいませ。                                 藤井純子オフィス                                 代表 藤井純子