━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━       ■□■ 不安が強い人達と向き合う ■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  *2013/4月にホームページをリニューアルしました。 多くの方々から、見たよ!いいね!メールをいただきました。ありがとうございます。 今月5月からは、月刊メルマガを再開します。どうぞ宜しくお願い致します。 *毎日のカウンセリング外来でいつも感じること。 それは「いつも不安」「何でも不安」と不安を強く感じている人が多いという事です。 主治医からの診断書は、“全般性不安障害”“社会不安障害”“パニック障害”“強迫性障 害”“適応障害”“身体表現性障害”等々。 診断書が出て治療までは必要なくても、会社の中で生活の中で強い不安を感じている人 が多いなと感じています。 *必要以上に不安を強く感じてしまい、仕事や生活に支障が出て辛い思いをしている人達。 「不安だ」と言う人が決まって次に言う言葉は、「自信が無い」。 生きていて不安が無い人なんていないのに…自信がある人なんていないのに…と思いま すが、それは私の価値観。押しつけてはいけません。 *主治医と連携を取りながら、じっくりと話を伺い、認知行動療法で対応します。 例えば、先ず何が不安なのかを書き出してもらい、そう思った根拠を聞き、その事柄が 起こる可能性が何%位あるのかを想定してもらいます。そして実際には起こる可能性が 少ないことを理解してもらい、気持ちが軽くなる体験を何度も繰り返していきます。 すると、根拠も確かでなく起こる可能性が少ないという事柄に対して、ひとりで悶々と 考えて不安が強くなっているという傾向があります。 慣れてきたら、コラム法へ進んでいきます。 心が辛くなる考え方に気づいてもらい、認知(ものの考え方や受け取り方)を見直して、 うつや不安を改善していく精神療法です。 *また、何でも話せる人=サポーターがいない、という現実もあります。  心配している上司が目の前にいるのに、その社員は相談できる人は「いません」と言う。  妻を心配している夫が傍らにいるのに、その妻は何でも話せる人は「いません」と言う。  互いに関心を持って欲しいと思っている夫婦なのに、何でも話せる人は「親」や「友達」 で、夫や妻では無いのです。 思っていることを怖がらないで言ってごらん、言っていいんだよ、言うと楽になるよ、 と身近で心配している人へ自分の気持ちをそのまま伝える練習をナビしています。 *更に、他人が良く見えてしまう、でも何も行動していない、という傾向もあります。 あの人はこんなにすごいのに私は、と自分を他人と比べて凹み→自信を無くして→不安 になり→でも何も動かず、と悪循環に入っていきます。 職場で優秀な評価を受けている社員で今の仕事ぶりで充分なのに、「もっと良く思われた い」「ほめられたい」と言う。  夫が大企業に勤務して生活は安定、子供達も立派に育ち職業を持ち、誰もが羨ましく思   っているのに、「理解してくれない」「かまってもらえない」と言う。 その辛い思いを言ってみた?と聞くと、「言ってない」「言えません」と言う。 *以前のメルマガ◆日常の奇跡◆で記載したように、生きていることが普通に生活できる ことが奇跡なんだ、を私達は大震災から教わりました。 日常を当然だと思わずに「ありがたいなあ」と思い、「ありがとうね」と感謝を言葉にし ながら生きていくことが大事なんだよ、と語り続けています。   *そうだなと思ったら、さあ!言ってみませんか? 今できることから行動してみませんか? 今日の一日を、大切に生きませんか?  外は清々しい新緑です。若い芽が伸びて花のつぼみも膨らんできました。 大丈夫!笑顔のあなたが、そこにいますよ。