━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         □■□ 働くという意味 □■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        *謹賀新年。2009年、明けましておめでとうございます。 今年も産業カウンセラーとして、臨床の現場から多くの発信をしていく所存です。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。 *藤井純子OFFICEのホームページが更新されました。今年の事業内容の中にも提示 しましたが、1月〜日曜カウンセリング外来を開始致します。年々増加するニーズに 対応すべく新規に開設しました。ひなたぼっこをしながら花が香るカウンセリング ルームでお待ちしております。予約はWebからお願いします。 *昨年秋からの世界同時不況で、産業現場はとてつもない厳しい現況があります。 会社は存亡にかかわると言い、派遣社員の契約打ち切りを断行し、正社員達は次は 我々かと戦々恐々としているのが実態です。空気が全く変わってきています。 *そんな中で、私が新たな変化が起きているな、と実感する現象があります。精神 疾患で自宅療養の診断書が出されていた社員の動きです。 組織毎に社員であるという在籍の存続年数は違いますが、昨年11月頃から3ケ月 以上自宅療養をしていた社員本人からの復職面談の依頼が急増していることです。 毎日流れる雇用不安のニュースで心配なのか、最近とても多くなったと感じています。 *働くという意味を、私達は今一度原点に戻って考えなくてはならないのではないか、 と思います。母子家庭で幼い子供達を児童扶養手当で育てた私にとっては、職業の中 味を吟味する、などは贅沢でした。自分に合うとか合わない以前に、幼子を食べさせ ていかなくてはならなかったからです。職安で職を探し、面接に来ていいですよ、と 言ってもらえた仕事からのスタートでした。 なので、キャリアコンサルの分野でよく言われる自己実現での仕事やキャリア形成と いう内容には、私自身?贅沢だな、という違和感をずっと持っていました。 働く、とは食べて生きていくためのもの、が根幹だと実感します。働く場所がある、 ということに幸せを感じていくべきだと思っています。就けた仕事の中で、とにかく 食べていく為に精一杯働く。その先には、きっと自分でもびっくりするような大きな 活躍のフィールドが待っていると確信しています。私自身がそうだったからです。 *3ケ月以上自宅療養していた社員とカウンセリングをしてみると、就労に必要な会 話も可能だし体調も随分改善している人達が殆どでした。私は早速主治医から復職可 能診断書が出るかどうか受診してきて下さいと指示を出すと、殆どの方から復職可能 診断書が提出されています。危機感、が人を変えたのかもしれません。 働く場があり仕事があるということに、謙虚に感謝しながら働いていこうね、と言う と彼らは大きく頷きました。11月から復職した長期自宅療養者は、今も体調を崩す ことなく、業務軽減措置期間が終わり通常勤務へ無事に移行しています。 *人はやればできる、のです。暗い話ばかりの年明けですが、私は臨床現場を見る限 り、絶対的な前向き思考でいます。覚悟を決めて、働き続けるです。 互いに支えあって、声かけ励ましあいながら、共に逆境を乗り越えていきましょう! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━