━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          □■□ 2007 January □■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *謹賀新年 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。  今年は年明け早々5日連続のセミナーをいただき、いきなりのフル稼働で スタート致しました。またまた忙しくなりそうな予感です。 お正月でゆったりモードの脳細胞達もさぞかし驚いたことでしょう。 ようやく通常の業務ペースに回転が戻ってきたように感じています。 皆さんはいかがですか。 *平日のカウンセリングは顧問先で満杯なので、年末年始は個人外来を集中 して行なっていました。今回は親子との面談がとても多かったです。心理 学では家族療法という領域がありますが、親と子の魂の葛藤の中にいた年 末年始でした。 *親がいる時といない時の表情が全く別人のように変化する子、親も子も互 いに気を遣い過ぎていて疲労困憊している親子、自分の子にどう言葉をか けていいのか訳がわからなくなっている親、父親と子供の間に入ってどう 対応していいかわからずヒステリーになっている母親、夫婦関係の問題を すこぶる冷静な大人の視線で批判している子供、等々。 現場で私は、人間のこころの底知れない奥深さを垣間見たように感じまし た。ひとつひとつのこんがらがった、か細くなってしまった糸を、切れな いようにそっと丁寧に修復する作業を、根気強く子供と親にしていきまし た。少しずつ少しずつ、お子さんや親御さん達の表情が柔らかくなってい く過程で、ようやく一息ができる、そんな現場がほとんどでした。 *人間にとって、唯一のシェルターや基地であって欲しい家族がぐらぐらし ている、それが現代の家族の実態かもしれません。評論家が大嫌いな私と しては、だから何とか私が出来得ることは最善を尽くしていきたい、と切 に思いました。何人ものお子さんを心療内科へ紹介して治療につなげ、既 に親達から現況をメールで頂いています。 「子供も私も先生と面談をしていただき、本当に気持ちが楽になりました。 今通院をして少しずつ以前の元気な子供に戻りつつあります。色々と辛い 一年でしたが、先生とお逢いする事ができご指導をいただき、ようやく希 望が湧いてまいりました。ありがとうございました。」「うつの怖いとこ ろは、子供だから尚更本人に自覚が無く、家族が何かおかしいと思った時 には症状がかなり悪くなってしまっていることでした。今治療をして回復 してきた子供本人も、一体何が起きたのか良く思い出せない、と言ってい ます。我々親に正確な知識が無くては、子供を救うことはできないんだ、 と本当に思いました。」等々、沢山の報告を受けています。 笑顔が戻った、が私の活力です。 *本音が語り合える家族、家庭でありたい。それで喧嘩になってもいいんで す、そこからがお互いを知る始めの一歩なのですから。最強のサポーター =家族、そうであって欲しいと声を大にして訴えていく決意でいます。 大切な命を守るために、です。 *今年もどうぞご愛読下さいますよう、宜しくお願い致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━