━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          □■□ 2006春のコラム 4月 □■□  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  *満開の桜の花びらが道端に踊って、青々とした新芽の季節がやってきましたね。   皆さん、お元気でいらっしゃいますでしょうか?随分とご無沙汰を致しました。   今年4月からHPが新しくなります!コラムも従来通り「カウンセラーの現場から」   の内容で発信していきます。藤井純子officeの業務内容も、新サービス満載でスター   トを致しましたので、今後共どうぞ宜しくお願い申し上げます。     *2006年に入り、顧問先の海外拠点でのカウンセリングで中国とインドへ出張して   きました。海外駐在員の方々に共通する項目が飲酒の常用と下痢、不眠です。国内に   居る以上に相当の精神的な負荷が加わっているように感じます。慣れない食事や習慣、   気候や風土の違い、言葉の壁、取りづらいコミュニケーション、治安の不安等々です。   今日本の多くの企業が、海外特にアジアへ進出拡張を展開していますが、それを支え   ているのは、自分の家族を日本に残して何年も単身で赴任し、厳しい環境の中で毎日   奮闘している彼らがいて始めて成り立つものなのです。  *そんな彼らに少しでも多くの支援をと思い、カウンセリング面談後、外来が必要な社   員の方々がスムーズに診察が出来るように、地元の評判の良い心療内科をリサーチ訪   問し、単語だけの英語をつなげて、各人の症状の申送りをしてきました。こちらの懸   命な思いが通じるのでしょうか、どの国の医師達も大変に好意的に支援を約束して下   さいます。海外の医師との面談の最後にいつもする握手に、私は何度感銘を受けたか   わかりません。本当に有難いことです。海外の社員にも国内の社員同様、メンタル支   援の体制を自らが作っていくということは、産業カウンセラーの重要な仕事のひとつ     である、と実感しています。     *新年度になり、顧問先でも初々しい新入社員の姿を見かける機会が多くなりました。   社会に一歩踏み出した新人達に最大のエールを送りたいと同時に、どうかそのまま元   気でいて欲しい、と願わずにはいられません。心理的負荷というのは、変化に対応で   きない場合に発生します。この時期は環境や対人関係等、変化の季節でもあります。   増えているニート達と話をしていると、入社した後の最初のつまづきが原因なのかな、   と思う案件を沢山見てきました。新入社員研修では、3度の食事の大切さ、睡眠の意   味、脳が疲労するということ等を話していますが、生活習慣の確立がされていない方   が多いように見受けられます。精神疾患にかかっていく生活をしている、と感じます。   どうか生きることの基本を、社会人となった今だからこそしっかり身につけていただ   きたいと切望します。 *今年度も皆様と一緒に、日本のすばらしい四季を満喫しながら、過ごしていきたいと 思っています。お身体、ご自愛下さいますように。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━